ごあいさつ

研究所からのごあいさつ

滝学園では、90周年事業の一環として、2016年に「滝2026年への羅針盤」が策定されました。この羅針盤には、100周年に向けた、滝学園の目指す教育が示され、株式会社滝教育研究所は、この羅針盤に示された滝学園の目指す教育の実現のために設立されました。

設立以降、6年半の歩みを進めてまいりましたが、この6年半の滝研の成果は、「講師の教えたい気持ち」と「生徒の学びたい意欲」がかみ合った成果の顕れであり、「学年を越えて教えあう生徒たちがともに成長してきた証し」であります。そして、今後もその「つながり」を体現し続けることが滝研の使命であると考えます。

4年前に、現在地に移転しました。この新拠点では、教室以外にも広いホールを持つことができ(4人掛けテーブル×9セット)、専用自習室では出来ない、生徒同士の話し合いながらの勉強。また、ホワイトボード(可動)を利用した即席の自主ゼミなど、さまざまな教育スタイルを試すことができる環境を整えることができました。特に、専用自習室は、「生徒の学びたい意欲」に応える場として、原則、年中無休で開放しており、2022年度は、延べ約9,500名以上の生徒の利用がありました。「学外学習拠点」としての「滝研」が着実に根づいてまいりました。

さて、滝研の授業は、通常の学校の授業時間とは異なり、高校生は90分、中学生は80分で行います。一般的に、集中力が続く(学習効率の高い)持続時間は90~120分といわれます。また、難関大学の個別学力試験は90分以上の試験時間であり、受験生としては90分以上の集中力継続を養うことが求められます。また、講師にとっても、90分(80分)授業は深く教えたい欲求を満たす反面、生徒の集中力を維持・継続させるための授業構成力が要求されます。受講生は、あっという間の90分を楽しむとともに、受験生として「90分以上の集中力継続を養う場」として、滝研を有効活用していただきたいと思います。

私立大学では株式会社を持ち、その中で関連事業を行っていくというケースが多くあるようです。しかし、中学校・高等学校においては、このようなケースは珍しく、まさに他に先駆けた画期的なことであると思います。滝学園の先生方のご協力に感謝するとともに、さらなる教育活動の充実を進めていく所存です。「滝2026年への羅針盤」の実現とともに、滝学園のますますの成長、発展に貢献できるよう、努力してまいります。

滝教育研究所 丹羽

滝学園からのメッセージ

昨今の日本の教育界をめぐる情勢は目まぐるしく変化しています。新しい学力観や新しい教育手法などが次から次へと求められています。そういう中、滝学園は2026年に100周年を迎えます。90周年時に、次の10年の学園を考え「滝2026年への羅針盤」を策定しました。その中で新しい教育の中心的に役割を果たすシステム・施設として、「滝教育研究所」と「生徒総合情報センター」の建設が決定されました。「生徒総合情報センター」は100周年記念建築として2023年に完成します。一方、「滝教育研究所」は「学校には文科省からの『縛り』と学園自らの『縛り』の両方があり、それは学校という組織においては必要不可欠であるが、もっと自由に、後期中等教育の教育や研究をパイロット的に実践して、それを滝学園の教育にフィードバックする滝学園の付属研究機関が必要」と考えて作られました。その精神のもと運営され多くの生徒が利用しています。また、現在は、クラブ活動の休日の活動を保証するシステムとしても機能しています。この研究所は滝学園の教育をさまざまな視点から評価・点検していただき、学園の教育活動の力強い協力機関となっていることから全国から数十校を超える学校が見学に来ています。

「滝学園の生徒のみに提供される講義」

「志望大学に見合った基礎学力定着のための講義」

「アカデミックな授業が展開される講義」